それを基に、価値観が多様化し生活スタイルも変化をしていく現在の生活で、私たちが本当に大切にしていきたいこと、こだわっていきたいことを様々な視点から情報発信していきます。
また、様々な方々や団体と積極的に情報交換をしたり、協働することによって共に成長していくことを目指します。
現在、プロジェクト鎌倉には以下の4つの分科会があります。
自然・文化・歴史分科会
鎌倉の自然や歴史、文化的・人的資源を知り、愛し、育み、新しい鎌倉を創造する分科会。
講演会・見学会・シンポジューム・ワークショップなどのイベント等、さまざまな企画を立案し“情報発進”していきます。
「鎌倉の桜」「鎌倉の鐘」「守られた鎌倉の中世遺跡」「鎌倉のやぐら」「鎌倉出土の青磁と瀬戸 東アジアと武家文化」「和賀江島と六浦津−東アジアとの交流」「頼朝と永福寺 −京都・平泉 そして鎌倉−」
の講演会を実施しました。“情報発進”の方法としでて、講演会、出版、ワークショップの開催、ネット配信などを行っています。
食文化分科会
海と山の自然に恵まれ、四季を感じることのできる歴史ある街「鎌倉」の魅力を、食文化を通して紹介していく分科会。
鎌倉の食文化の歴史や鎌倉の豊富な海の幸、山の幸などについて学んでいくと共に、食文化について考えていきます。地元で採れる新鮮な農産物や魚介類を生かした鎌倉食(地産地食)を提案していくことで鎌倉の地域振興に貢献していきます。地球にやさしく、人間にやさしい食の提案を続けることで、私たちの生活環境を見直すことにも繋げていきます。(健康対策、エコロジー対策、エネルギ−対策、フードマイレジ対策等々)これまで、「鎌倉時代食の再現」、「小冊子「鎌倉“二十四節気”食の歴史と季節のレシピー」への提言などを行ってきました。
鎌倉商工会議所と共催で「鎌倉料理コンテスト」を開催し、入賞者のレシピ集を作成しました。
遺産分科会
「世界遺産登録プロジェクト 」から「遺産プロジェクト」へ平成24年1月25日(水)開催の世界遺産条約関係省庁連絡会議にて、「武家の古都・鎌倉」の推薦が正式決定され、同26日(木),ユネスコ世界遺産センターに推薦書が提出されましたが、平成25年4月30日(火),世界遺産委員会諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)より「不記載」が適当との勧告を受けました。
プロジェクト鎌倉では、世界遺産登録の如何にかかわらず、今後とも鎌倉の遺産を守る活動を続けていきます。
「御成小学校講堂」プロジェクト
昭和8年に、鎌倉御用邸跡地に新築された鎌倉市立御成小学校の校舎・講堂は、昭和から平成の数十年の時を経て老朽化が進んできました。平成10年、校舎については再生改築されましたが、同講堂については再生改築されないまま、さらに老朽化が進み放置された状態で現在に至っています。校舎等の再生・改築が叫ばれ始めた当時、日本建築学会は、市長宛に特に講堂をとりあげて、その歴史的・文化的価値を後世に伝える良策を検討いただくよう要望書を提出しています。
平成8年に施行された文化庁有形文化財登録制度を活用し、同講堂の保存・活用の道筋をつけるように鎌倉市に提案しています。また「御成小学校講堂」のその具体的な活用の局面に至った際には、IT・情報技術を応用した鎌倉の持つ豊富な資源の展示の実現方法など、講堂という空間の活用に関する様々な提案をし続けていきます。
デジタルアーカイブ分科会(現在休眠中)
既存のデータや考え方にデジタル技術を応用する事で、より魅力的な製品を開発する分科会。
現在、紙面上に作成された「鎌倉の時間地理」(鎌倉の地図上の歴史的建造物に時間軸をプラスした地図。はまぎん産業文化財団発行、監修八幡理事長)の考え方を基に、デジタル技術を応用することで可能となる3次元化、データ検索機能、データ分類機能などを持つ高付加価値製品を開発中。東京電機大学との共同事業。小・中学校歴史教育教材化を目指すと共に、一般市民向け利用も考慮しています。